アクセス解析とは
アクセス解析とは「Google Analytics(グーグル・アナリティクス)」などのアクセス解析ツールを使って、自社のホームページへアクセスしてきたユーザーのさまざまな情報を閲覧・分析することをいいます。
アクセス解析ツールにはそれぞれの管理画面がありますので、データは簡単に閲覧することはできますが、その意味を理解したり、そこから問題点や改善点を導き出したりするには、それなりの経験や知見が必要になります。
アクセス解析では例えば以下のようなことを調べることができます。
- ホームページに何人ぐらいきているのか(ユーザー数)
- どのページがどれくらい見られているのか(PV/ページビュー数)
- どんな検索キーワードで探してきたか(検索クエリ)
- どのサイトからリンクしてきたのか(流入チャネル)
- スマートフォンからのアクセスは何%ぐらいか(ユーザー分析)
- 問い合わせや購入までしてくれるのは全体の何%か(CVR/コンバージョン率)
- 先月よりアクセス数は増えているのか、去年よりアクセス数は増えているのか(比較分析)
これら以外にもいろんなことがアクセス解析から見えてきます。
アクセス解析の目的と重要性
アクセス解析の目的と重要性は健康診断に似ています。健康診断の目的は自分の体の状態を定期的に検査し、問題点が見つかれば何らかの対策をして状態を改善し、健康の維持・増進を目指すことです。体は日々変化していきますので、定期的な診断を怠って長らく放置してしまうと、気づいたときには深刻な状態になってしまっている場合があります。
ホームページもこれと同じです。定期的に確認・分析していれば小さな問題が大きくなる前に、その都度改善していくことができます。体と違ってホームページ自体は放置していても老化していくことはありませんが、競合他社やセキュリティ環境などの「外部環境」は日々変化しています。
その結果、相対的に劣化していたり、セキュリティリスクが増大してしまっている可能性があります。数年放置した後に、見劣りしてきたのでリニューアル、というのももちろん悪いことではありませんが、それまでの経年劣化によるビジネス上の機会損失を考えると大きなマイナスですし、もしセキュリティ事故が起こってしまってはそのリカバリーのコストは膨大なものになってしまいます。それらを未然に防ぎ、ホームページを使ったビジネスを継続的に成長させていくために定期的なアクセス解析はとても重要です。

よく使われるアクセス解析ツール
ここでいくつかのよく使われる一般的なアクセス解析ツールをご紹介します。実際にはもっといろいろなツールがあるのですが、よく使われるという意味でGoogleアナリティクスがかなり一般的です。
Google Analytics(グーグルアナリティクス)
https://analytics.google.com/analytics/web/?hl=ja
- 無料
- 定番のアクセス解析ツール
- 基本的な情報から詳細な分析まで可能
- もっともよく使われる解析ツールなので、参考書や参考サイトも多い
- 現在の最新バージョンはGoogle Analytics 4(GA4)
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
- 無料
- 検索キーワードの解析に特化したツールなので、Googleアナリティクスとセットで使うことが多い
- SEO対策に力を入れている場合は必須
どこどこJP
https://www.docodoco.jp/
- 有料(アクセス数が月間1000ページ以下なら無料)
- どの企業がアクセスしてきたかなどのアクセス企業がわかる
- どの地域からアクセスしてきたかなどの地域別アクセスがわかる
ウェブサーバーに付属しているアクセス解析ツール
例:Xserverの場合
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_analyzer.php

- 無料(サーバー料金に含まれる)
- 基本的な項目しか解析できませんが、多くのウェブサーバーには簡単なアクセス解析ツールが付属しています。
各サーバーの管理画面から閲覧することができますので、まずはここから始めてみるのもよいでしょう。
Similar Web(シミラーウェブ)
https://www.similarweb.com/ja/
- 無料版と有料版あり
- GAのようにサイト内の細かな分析はできませんが、自社サイト以外の競合サイトの調査ができるところが特徴的です。
- 競合サイトの訪問者数や地域、リンク元、検索キーワードなどがわかります。
アクセス解析の進め方
以下、Googleアナリティクス(GA4)の場合を例にとってご説明します。
Googleアカウント取得
アクセス解析用にGoogleアカウントを取得します。既にGoogleアカウントをお持ちの場合は、それを使うことも可能です。
計測タグ埋め込み
新規または既存のホームページの解析したいページに、Googleアナリティクスの管理用コード(埋め込みタグ)を埋め込みます。
既に埋め込みタグがある場合はそのまま使うことも可能です。
また、各種タグを一括で管理するGTM(Googleタグマネージャー)を使うことも可能です。
計測確認
埋め込みタグを実装したページを公開し、実際にアクセスしてみて、正しく計測できているかを管理画面で確認します。
ここまでで準備は完了です。
アクセス解析
定期的に管理画面へアクセスして、アクセス状況を閲覧・分析し、必要に応じてアクセス解析レポートや、改善提案をします。
もちろん、管理画面の閲覧や分析はお客様のほうでも自由に行えます。
プラカンでは上記1〜4のすべてを実施することもできますし、3の埋め込みまでや、4の解析だけといった形でも承っています。
実績例と参考価格
プラカンでのアクセス解析の事例をご紹介させていただきます。お客様のご要望に合わせて様々なパターンがあります。
事例1:国立大学公式サイト(月次レポート)

解析期間 | 毎月 |
---|---|
解析ツール | Googleアナリティクス4 |
主な解析項目 | ユーザー概要、ユーザー比率(新規/リピーター)、言語、地域、デバイス(デスクトップ/モバイル)、流入チャネル、直帰率、よく見られているページ |
解析レポート | 数ページ |
参考価格 | 〜5万円/回 |
事例2:私立大学公式サイト(月次レポート)

解析期間 | 毎月 |
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解析ツール | Googleアナリティクス4+Googleサーチコンソール |
主な解析項目 | ユーザー概要(前月比/前年同月比)、地域(都道府県)、デバイス(デスクトップ/モバイル)、流入チャネル、参照元、検索クエリ、閲覧ページ、閲覧ディレクトリ、バナークリック率 |
レポート | 10〜20数ページ |
参考価格 | 5〜10万円/回 |
事例3:私立大学公式サイト(年次レポート)

解析期間 | 年1回 |
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解析ツール | Googleアナリティクス |
主な解析項目 | アクセス概要(前年比)、資料請求ページのアクセス概要(前年比)、主要ページの直帰率、よく見られているページ、よく見られているカテゴリー、流入チャネル、検索キーワード、地域、モバイル比率、ブラウザ、OS、モバイル端末、アクセスピーク分析、入試情報アクセス分析、入試方式別アクセス分析、流入チャネル、参照元、検索クエリ、閲覧ページ、等 |
レポート | 約30ページ |
参考価格 | 20〜30万円/回 |
事例4:コーポレートサイト(月次報告)

解析期間 | 毎月 |
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解析ツール | Googleアナリティクス4+Googleサーチコンソール |
主な解析項目 | ユーザー概要、ユーザー推移、流入チャネル、モバイル比率、よく見られているページ、検索クエリ、検索パフォーマンス、エクスペリエンス |
解析レポート | レポートなし(月次ミーティングにて画面を共有しながら報告) |
参考価格 | 月次保守費用に含む |
まとめ
実際に、月次や年次でアクセス解析をしているサイトでは、解析で発見した問題点を解決したり、分析結果を次の戦略に活かしたりすることで、日々サイトを改良しながら、大きなトラブルもなく運用することができています。
そのサイトのターゲットや目的によって、アクセス解析をする内容や頻度などは変わってきますので、お客さまに応じた最適なアクセス解析を上級ウェブ解析士がご提案させていただきます。
ぜひお気軽にご相談ください。
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