多言語サイト制作のメリット
多言語サイトの制作には次のようなメリットがあります。
グローバル市場へのアプローチ
多言語対応により、母国語が日本語以外のユーザーにも情報を提供でき、グローバルな市場開拓やビジネスチャンスを増やすことが可能です。また競合他社との差別化要素にもなり、国際市場での競争力向上に寄与します。
検索エンジン最適化(SEO)の強化
各国の言語でコンテンツを提供することで、検索エンジンでの評価が向上し、より多くのユーザーにサイトを見つけてもらいやすくなります。
ユーザーエクスペリエンスの向上
母国語での情報提供は、ユーザーの理解を深め、信頼感を醸成し、より良いユーザー体験を提供し、企業イメージやブランドイメージの向上に寄与します。
多言語サイト制作の方法
多言語サイトを作成する場合、現時点では主に以下の3つの方法が考えられます。
- 01翻訳会社との協業
- 02自動翻訳サービスの活用
- 03両者の組み合わせ
各方法にはそれぞれ長所と短所がありますので、ウェブサイトの目的、規模、ご予算、納期、求められる品質レベルに応じて、最適な方法をご提案させていただきます。
方法 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
翻訳会社との協業 | ・高品質な翻訳が期待できる ・専門用語や業界特有の表現に対応可能 ・文化的背景に配慮した翻訳が可能 | ・各言語分のページを作るので制作費や翻訳費が高くなる ・各言語分のページを作るので制作費や翻訳費が高くなる ・納期が長くなる場合がある |
自動翻訳サービス | ・ベースになる日本語サイトだけ作ればいい ・簡単に導入が可能 ・短納期 | ・翻訳の品質が不安定 ・専門用語やニュアンスが苦手なので翻訳のカスタマイズが必要 ・文化的背景の考慮が難しい |
両者の組み合わせ | ・翻訳の質とスピードのバランスが良い ・自動翻訳の後に人間の校正で品質を確保できる | ・どちらかだけのサービスよりも 手間や工数がかかる |
多言語サイト制作時の注意点
どういう方法で多言語サイトを作るかに関わらず、多言語サイト制作は以下の点に注意をしながら進めていく必要があります。
- レイアウトと設計
- 言語によって文章の長さが大きく変わる場合があります。例えば、日本語から中国語に翻訳すると文章が短くなり、逆に日本語から英語やドイツ語に翻訳すると長くなる傾向があります。これらを考慮したフレキシブルなデザインが必要です。
- 文字コードとフォント
- 多言語サイトではUTF-8などの国際的な文字コードを使用し、各言語に適したフォントを選択することが重要です。特に中国語や韓国語などの非ラテン文字系言語では、適切なフォントの選択が可読性に大きく影響します。
- 多言語SEO対策
- 各言語版のサイトに対して、その言語圏に適したキーワード選定とメタデータの最適化が必要です。また、hreflang属性を適切に設定し、検索エンジンに言語とリージョンの関係を正しく伝えることが重要です。
- 法的要件の遵守
- 各国・地域の法律や規制(EUのGDPR、カリフォルニア州のCCPAなど)に準拠したプライバシーポリシーや利用規約を、それぞれの言語で適切に提供する必要があります。
- コンテンツの一貫性維持
- 複数言語でコンテンツを管理する際、言語間での情報の齟齬を防ぐため更新や変更が全ての言語版に適切に反映されることが重要です。自動翻訳ツールを利用の場合は基本的には日本語サイトの更新だけで大丈夫ですが、翻訳会社による翻訳を選択した場合には注意が必要です。
- 文化的配慮
- 言語を翻訳するだけでなく、対象文化圏の慣習や価値観に配慮する必要があります。例えば、色彩の意味や数字の解釈が文化によって異なる場合があります。また画像や例え話なども文化に合わせて適切に選択する必要があります。
- レビューと品質管理
- 翻訳会社による翻訳を選んだ場合は、翻訳後のコンテンツについて、ネイティブスピーカーによるレビューを行い、文法的な正確さだけでなく、自然な表現や文化的適切さも確認することが可能です。
多言語サイト実績紹介
最近では下記のような実績がございます。詳細はお問い合わせください。
翻訳会社との協業案件
- 地域観光・歴史情報サイト
翻訳言語:英語 - 商社コーポレートサイト
翻訳言語:英語、中国語 - 自治体サイト
翻訳言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語
自動翻訳サービスの導入事例
- 国立大学公式サイト
翻訳言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、フランス語、韓国語、スペイン語
翻訳サービス:Googleニューラル翻訳 - 製造業コーポレートサイト
翻訳言語:英語
翻訳サービス:Googleニューラル翻訳 - イベントサイト
翻訳言語:英語
翻訳サービス:Googleニューラル翻訳
弊社で提供できる自動翻訳サービス
- Googleニューラル翻訳
(利用サービス名「GTranslate」)
比較的コストが安く利用できます。翻訳エンジンはGoogleニューラル翻訳とBing翻訳の組み合わせです。 - DeepL
(利用サービス名「Weglot」)
翻訳品質の評価が高いDeepLを使った翻訳サービスです。GTranslateより少し割高になります。 - DeepL + ChatGTP + 翻訳者の校正の組み合わせ
(利用サービス名「AIシュリーマン」)
日本の大手翻訳会社Wip Japan社が開発した自動翻訳システムで、高品質のDeepLにChatGPTによる自動校正を組み合わせたシステムです。さらに翻訳会社ならではの特長として人による翻訳を組み合わせて使うことも可能です。
今後の動向
- AI技術と多言語ツールの進化
- AIの進化により、自動翻訳サービスの精度は飛躍的に向上しています。特にニューラルネットワークを用いた翻訳は、より自然で正確な翻訳を実現しています。今後、スピードが重視される場合は自動翻訳が、品質が重視される場合はAIと人間の協業によるハイブリッド翻訳が主流となり、コスト削減と品質向上の両立が可能になっていくでしょう。
- ユーザーエクスペリエンスの重視
- 多言語対応サイトでは、単なる翻訳だけでなく、ユーザーが直感的に操作できるデザインやナビゲーションの提供が求められるでしょう。文化的背景に配慮したUI/UXの設計が、ユーザー満足度を高めます。(例えばアラビア語などは右から左に文章が流れるためページデザインもそれを想定したデザインにする必要があります)
多言語対応ウェブサイトの制作は、企業のグローバル展開を支援するための重要なステップとなります。ぜひ弊社の経験と知識を活かして、高品質な多言語サイトの制作をご相談ください。お問い合わせをお待ちしております。